俺の山河は美しいかと

ポツンと一軒家

田舎暮らしを決意したのは、豊かな自然環境の中で、その恩恵を享受しながら、与えられた時間を自分の意思で自由に刻みたいという想いを実現するためであったが、その想いを具体的に突き動かしたのは、やはり最近の経済状況を反映した「消費の節減」と「エコライフ」の必要性である。今後の経済動向は、誰にも予測出来ないが、一般的にはかなり悲観的な見方が多い。都会生活者にとっては厳しい時代が来ると思っている。でも、そんな動きとは別に、現代はエネルギーの消費にしても、食事にしても、皆、競って贅沢してきたように思えてならない。例えば、ピアノは音楽的な才能ある者がするならまだよいとしても、へたくそがするのは甚だ迷惑なだけで無駄の典型であるというのが私の持論である。しかし妻とはそのことで、いつも険悪な状態になり、ゴルフはシングルになる見込みの無い者が無理してする遊びではないと応酬される。まあ、どちらにしても無駄と言うか、贅沢過ぎるような気がしないでもない。こうした反省から、見栄とか、競争社会とは無縁の生活、ただ、働いて、食べて、寝て、又起きてこれを繰り返すという人間本来の生活パターンにもう少し生甲斐を持ってもよいのではないかと思い、田舎ならそうした生き方が出来るはずで、それが楽しみである。・・・それから15年経過した今(2024年)は、概ね当時の思いと然程変わらない暮らしが出来ているような気がする。だからといって現状に満足している訳ではない。人間の欲は切がないもんね?