今年は夏から初秋にかけて、異常な高温が続いたが、サツマイモ栽培では、植え付け時期によって、出来栄えに著しい差異が認められた。まず、例年通り5月上旬に植え付けしたのは、タキイから購入した蔓苗を使用し、植え付けから120日経過後に収穫したが、形が悪くサイズも不揃いで、数量も少なく、おまけに虫害や鼠の害が目立った。一方、6月下旬に植え付けたのは、カインズホームで購入した種芋(紅はるか10個、紫芋3個)から採取した蔓苗で栽培した。収穫は植え付けから110日目で少し早かったが、大きさはまぁまぁで、数量が多く、形も良く揃っていた。また、鼠の害や病虫害も殆ど認められなかった。なお、5月上旬に植え付けたのは、専用肥料を使用したが、6月下旬の植え付けは米糠と籾殻をアミノ酸酵素で発酵させたものを使用した。来年は、本年の経験を踏まえ、蔓苗は全て今年、収穫した種芋から採取したもので栽培するつもりだ、また肥料も籾殻と米糠を発酵させたものを使用する。これからは、サツマイモに限らず、農作物の栽培については、それぞれ個々の特質に合わせ、取り巻く自然環境とその変化に順応しながら、努めてエコロジー(ecology)でエコノミー(economy)な農法に取り組んでいく。
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ジャガイモ栽培