秋の味覚の代名詞であるサンマの水揚げが好調だ。シーズン前には不漁が予想されていたが、今月に入って水揚げ量が増え始めた。東京・豊洲市場への入荷量は昨年の3倍近くになり、サイズもひとまわり大きくなっている。店頭価格は昨年より3割下がっており、買いやすくなっている。
豊洲市場には、北海道や岩手県、宮城県などで水揚げされたサンマが1日平均で10トン近く入荷されている。2022年の同じ時期と比べると2〜3倍の水準だ。サイズは120〜130グラムが目立ち、100〜110グラムだった昨年から2割大きくなっている。
今シーズンのサンマ漁は北海道で8月に始まった。研究機関による事前調査では、水揚げは過去最低だった22年と同水準になると見込まれ、実際に当初は不振だった。だが、9月上旬以降、徐々に水揚げが上向いた。
宮城県気仙沼市では15日、今季の初水揚げがあった。気仙沼漁業協同組合によると、漁業者から昨年はほとんど見つからなかったサンマの群れがあったと報告を受けたという。
同市で水揚げされたサンマは、10月8日に東京都目黒区で開かれる「目黒のさんま祭」で振る舞われる予定だ。3年ぶりの開催だった昨年は不漁で、提供できたのは1000匹のみだったが、今回は水揚げが上向いたことから1500匹を配る予定という。
鮮魚店の吉池(東京・台東)では北海道根室市と岩手県大船渡市で水揚げされたサンマが並ぶ。125グラムのサンマが1匹250円と、昨年より3割安くなっている。同店の担当者は「価格は落ち着いてきている」と話す。
ただ、かつてサンマは1匹100円ほどで買えた時代もあっただけに、割高感を感じる消費者も多いようで「売れ行きはいまいち。これからの水揚げに期待したい」という。
サンマ漁は10月から11月にかけてピークを迎える。ここ数年は記録的な不漁が続いており、好調な水揚げが続くかに注目が集まる。東京海洋大学の勝川俊雄准教授(水産資源学)は「今年は漁場に発生する群れが濃いようだ。漁は始まったばかりなのでこの傾向が続くかは、もう少し見極めが必要」と話す。(日本経済新聞)
※ 原発処理水のお陰だ。これからも中国漁業関係者に処理水の恐ろしさをもっと宣伝して欲しいなぁ???
本格的な秋の到来
彼岸が過ぎた途端に、秋らしい陽気になりました。



秋の味覚、サツマイモ(紅はるか)の収穫


