松山英樹、激闘を制し日本人初マスターズ優勝! 

 4打差の単独首位から出た松山英樹(29=LEXUS)は4バーディー、5ボギーの73で回り通算10アンダーで1打差で逃げ切り、日本人男子初のメジャー制覇を達成した。アジア勢としてもマスターズ初優勝。米ツアー6勝目。

 2打差の単独首位で迎えた18番パー4。松山はバンカーからの第3打を1・5メートルに寄せた。パーパットは外れたが、短いウイニングパットを沈めると、ボールを拾い上げ、帽子を取って大歓声に応えた。

 同組のザンダー・シャウフェレ(米国)と握手を交わし、早藤キャディーらチームの面々と抱擁。パトロン(観客)の拍手を浴びながら歩き出すと、笑顔が泣き顔に変わった。

 優勝インタビューでは「とてもうれしく思っています。きょうは朝からずっと緊張していた。最後まで緊張しっぱなしで終わりました。いいプレーを見せられてよかったと思います」と安どの表情。「18番のティーショットがフェアウエーにいったのが一番のキーポイントだったと思う」と振り返った。「これまでメジャーで勝てなかったことが、僕に勝ったことによってこの先日本人がすごく変わっていくんじゃないかなと。僕ももっともっと勝てるように頑張りたいと思います」と語り、グリーンジャケットを身にまとって笑顔を浮かべた。

 出だしの1番で第1打を右の林に入れてボギーが先行し、2位のウィル・ザラトリス(米国)に1打差に迫られた。しかし、パー5の2番でバンカーからの第3打を1・2メートルにつけてバーディーで取り返すと、8番、9番の連続バーディーでリードを5打に広げた。

 後半は12番パー3で第1打をバンカーに入れてボギーとしたが、13番パー5でグリーン奥からの第3打をピン側に寄せてバーディー。15番パー5で第2打をグリーン奥の池に入れてボギー。16番パー3も3パットで連続ボギーとしたものの、最後までリードを守り切った。ウィニングパットを沈めると、目を潤ませて優勝をかみしめた。

 東北祉大在学中の2011年に初めてマスターズに出場し、27位で日本人初のローアマチュアに輝いた。「この経験がなければ今の自分はない」という思い入れの強い大会だ。15年に5位、16年には優勝争いの末に7位に入った。今年が8年連続10回目の出場だった。

 米ツアーでは昨年までに日本人最多の5勝を挙げていたが、17年ブリヂストン招待を最後に勝利から遠ざかっていた。

 レベルアップを図るため今年は変化を求めた。新たに目沢秀憲コーチ(30)と契約し試行錯誤を行ってきた。ここまでトップ10入りがなかったが、大舞台にピークをしっかり合わせてきた。

 1936年マスターズ初挑戦から85年。日本人男子が何度もはじき返されてきたメジャーの壁をついに乗り越えた。

Scroll Up